T4-method
(ティーフォーメソッド)とは?
T4-method
(ティーフォーメソッド)
お客様に対してメリハリのあるアプローチを行いたいと思い、数年前にきちんとマニュアルコース化したのがT4-methodです。
[therapy]=痛み・痺れ・麻痺・不定愁訴等に対するアプローチ
[beauty]=美容鍼・美顔メイクマッサージ
[sports]=スポーツマッサージ・パーソナルトレーニング
[hogushi]=最高級のほぐし
この4つを合わせてTotal body care(トータルボディケア)「T4-method」を発案しました。
そして「T4-method」を支えるためのテクニック・技術が「4つの基本テクニック」です。
「4つの基本テクニック」は、トリガーポイントアプローチ・瘢痕組織除去テクニック・深層筋アプローチ・自律神経セラピーの4つから構成されています。
「美容もしてトレーナーもして、そんなにいろいろできるの?」と思われる方もいると思います。
美容鍼専門、チームのスポーツトレーナーなど、専門分野で働く先生も増えています。それも素晴らしい事ですが、私には無理でした。一つのジャンルに特化していくと施術の幅や視野が狭くなるからです。
また、例えば美容鍼専門にした場合「ぎっくり腰になってしまいました」とお客様にご相談いただいた時に、自分で対応できないことがあっては駄目だなと思ったからです。
ご高齢者と子供、男性と女性、プロのスポーツ選手とアマチュア、多種多様なご職業などで、骨格そして皮膚や筋肉の質はまるで違います。
幅広いお客様と接することで、引き出しの多いレベルの高いトータルボディケアが可能になってくるのです。
Asymmetry
(アシンメトリー・非対称)
- 肩の高さが左右で違う
- 足の長さが左右で違う
- 腕の太さが左右で違う
- 骨盤がねじれている
など左右差のご相談をよく受けます。
不安になられる方も多いと思いますが、これは人間である以上当たり前の事です。
人間は左右非対称の生物です。
骨格や筋肉のつき方や関節の動きなど体が左右対称で真っ直ぐの人間は見たこともありませんし、存在しないと思っています。
よく「体の前後左右の歪みを整えて姿勢を確実に改善します」などの宣伝広告を目にしますが、術者の手技や器具のみで改善させる事は不可能です。
少しでも改善したいのであれば、自身の意識改革やトレーニングが必須でしょう。ただし
体が真っ直ぐで左右差がない=正常であり健康体
という概念は持ってもらいたくないところです。
体を診ていく上で、左右差など揃えた方が良い状況の時はもちろんあります。ただし、左右差にこだわらず現状その部位がどうなっているのかを把握するべきです。
高さや長さや太さの違いやねじれているという部分が本当に改善すべき点なのか?
一見傾いているように見える体はその状態がベストで、真っ直ぐにしてしまって逆に崩れてしまったら?
その点はプロである私がきちんと見極めて、お客様にとってベストな体のバランスを納得できるまで説明いたします。
バランスに関して重要になる「骨盤」の大きな誤解や疑問点
近年「小顔矯正」や「骨盤矯正」という言葉を当たり前のように聞くようになりました。
しかしそれと同時に施術を受けて「痛みが強くなった」「身体の変化が分からない」という声も多く聞くようになりました。
そのような患者様のアフターフォローをしていくうちに、患者様が受けた施術に、共通点があることがわかりました。
1つ目は、痛みがあっても無理にでも筋肉を伸ばしたり骨を押し込むような、解剖学を完全に無視した施術です。
少々痛くても力任せに顔を押さえつける、首の骨を無理矢理ねじったり押し込んだりする、足をありえない方向に引っ張るなどです。
このような施術は、健康上の問題にまで発展してしまう事があります。
2つ目は無資格者の施術です。
法整備も間に合わず無資格でも簡単にお店が出せてしまうのもおかしいのですが「〇〇整体」「カイロプラクティック」「リンパマッサージ店」「骨盤矯正専門店」など、国家資格を持たない無資格者のお店が乱立しているのが現状です。
無資格店での施術はリスクが非常に高くなり、首が動かなくなった・肋骨を折ったなど医療事故も多発しています。
当店でとは言いません。しかし国家資格を持つお店で安心かつ信頼できる施術をお受け下さい。
(※〇〇整体という看板を出している国家資格所持者の先生もいますので、詳しくは確認して下さい)
皆様が日常よく耳にする言葉「骨盤矯正」。
当店ではこの言葉は使用いたしません。
「矯正」という言葉自体は悪くないのですが「骨盤矯正」ですと、あたかも骨盤の骨そのものを矯正するという意味合いとしてお客様に解釈されそうで、自分の中で釈然とせず違和感があるからです。
まず「骨盤矯正」は科学的・医学的に何も証明されていません。
あたかも骨自体のねじれを治すようなキャッチコピーをうたっている術者もいますが、人間の手で骨盤、いわゆる骨そのものを変化させる事は不可能です。
「そのような変化を出すことが出来る=骨盤を骨折させる」レベルの話です。
歪んでいるように見える、いわゆるバランスが悪く傾いている骨盤の周囲の筋肉を緩ませたり鍛えたりして調整し、その人に合った「正しく体が使える位置に骨盤を落ち着かせる」という話で、そのような意味合いで骨盤矯正という言葉を使用するのは分かります。
私自身はそのような考え方であり、「歪む」ではなく「傾いている」の表現が正しいのではないかと思います。
皆様のイメージされている「矯正されたら骨盤自体の歪みが取れる・骨盤が締まる」というのはありえない事なのでご理解下さい。
これは「小顔矯正」でも一緒で、頭蓋骨自体を小さくすることは不可能です。「小顔」と聞くと「小さい顔になる」と多くの人は思いがちですが「顔の骨が縮むように小さくなっていく」という意味合いではありません。
頭蓋骨は骨なので、骨盤同様そんなことは絶対にあり得ません。あくまでも「顔についている余計なものをのけていき、今より顔を小さくスッキリさせる」という事です。
上記の事を少し詳しく説明いたします。上の画像を左から図1(正常な骨盤)、図2(変形した骨盤)、図3(傾いている骨盤)とします。
まず正常な骨盤の形・関節の名称が図1です。
生まれつき骨盤の形が左右で違う(腸骨の大きさに左右差がある)ことはありますが、先天性のものは100%治りません。
そして図2のように、右側の仙腸関節がグイッと上にズレて、坐骨の位置が大きく上がっています。
「骨盤の歪み」=「恥骨結合・仙腸関節がズレている」「骨盤の形そのものが変形してしまっている」と思っている方が多いです。
そしてこのようなイメージを持ち「ズレているのを元に戻して下さい」「骨盤がズレているので、元通りにハメて欲しい」と訴える方が多々います。
しかし骨盤は強靭な靭帯・筋肉で補強されているので、普通に生活をしていて大きくズレてしまうようなことはありません。つまり、図2のような事になることはありえないのです。これは産後でも同じことです。
図3を見ていただくと、骨盤そのものの形は同じ状態のまま、しかし右側に大きく傾いている事が分かります。このように、骨盤が1つの塊として左右前後に傾いたり、回転して捻れたりするようなことをまとめて「骨盤が歪む」と表現するということです。